昔から
空手選手さんがテコンドーを習いに来てくれる事が多く、
内の道場でも
伝統系空手で、世界ランク30位以内の選手さんや
フルコン空手で、世界2連覇した選手さん
習いたての選手さんも来てくれています。
私自身、テコンドーを20年ほどしており
数年前にキックボクシングをはじめましたが
蹴りだけのスパーリングだったら
まず負けないな
と思う位、テコンドーは蹴り技に特化しています。
テコンドー、他の格闘技に比べて難しいですが
ある程度上達したら、他の格闘技では身に付けれない蹴り技が身に付きます。
■身に付く物
①パンチの様に蹴りを自由に出せる
移動しながら蹴りを出すのは難しいですが、
テコンドー選手は前に移動しながら、後ろに下がりながら蹴りを出すのが基本なので
他の格闘技では出せないタイミングや体勢で蹴りが出せるようになります。
蹴りが圧倒的に使いやすくなります。
②初動作が圧倒的に少ない
テコンドーの蹴りは相手を倒すのには全然向いてませんが、
相手に当てる事においては無類の強さを発揮します。
ジャブと同じくらいのノーモーションの蹴りを出せないと勝てない競技なので
キックボクシングや空手選手の極一部の上級選手の様なノーモーションの蹴りが
テコンドーの上級選手はほぼ全員出せます。
他の格闘技の選手さんがテコンドーを習うと
相手を倒す事に特化した、ストレートやフックしか打てなかった選手が
ジャブを取得できる様な感じになるケースが多いです。
そちらのコツも学ぶことができます。
↑すみません、ノーモーションという程、いいお手本じゃないです。
③蹴りのバリエーションが豊富
テコンドーはルールの制限がかなり多く、
パンチはオマケ程度である物の、
基本的には中段と上段の蹴りしか蹴ってはいけないので
バリエーションが「これでもか」というほど豊富です。
他の格闘技選手からすると
慣れていない角度から蹴りがとんでくるので、
攻めのアクセントになり、戦略の幅が広がります。
↑42歳ですが、キックボクシングの試合に出ました。他の格闘技でもテコンドーの蹴りは使える場面が多いです。
④応用が学べる
筆者の偏見かもしれませんが
空手は特に「基本」「基礎」を重視している道場が多い様に思います。
もちろん、大事なのですが、
基本だけやっていても試合では勝てません。
テコンドーの基本は
他の格闘技の応用にあたる様な物が多いので、
体力、基礎、体幹、力、スピードはあるのに勝てない・・
そんな状態の人には特に学べるものが多いと思います。
(基礎ができてない人はあまり色々な格闘技をしない方が良いと思います。)